アウトロー料理人沸騰石さののブログ

製菓学校卒業後、実務経験がないままフランスへ渡り、1年間料理人として働きました。帰国後の現在は、実の兄にお弁当を作りつつ、芸人としても活動しております。

【ピューレ大好きなフランス人のおかげで勉強できました】用途、作り方など

こんにちは。

沸騰石の佐野です。

 

 

現在ニースの二つ星レストランで働いております。

季節が変わって料理も新しくなってきたのですが、どの料理にも絶対と言っていいほどピューレをつけるので、毎日ピューレの仕込みばっかりです。

そのおかげでピューレのことが分かってきました。

なので今回はピューレとはなんぞやという基本的なことについて書きます。

 

 

ピューレの基本情報

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ピューレって美味いよね。

 

 

ピューレって何?

ピューレとは、主に野菜や果物などに火を入れて、ミキサーでぐるぐる回してペースト状にしたもの。基本的に滑らかな状態になるまで回します。

固さ(液体の量)は、使う料理によって変わります。形を保ったままにしたいものや、ちょっとトロっとしてたほうがいいものなど。水、牛乳、油などを加えて調整します。

 

 

ちなみに固さによって呼び名がクーリーだったりします。ソースとして使う場合はそう呼ぶんですかね。でも、作り方は同じです。

 

 

日本に居たときはあまり食べたことがなかったピューレですが、フランスではかなり一般的なので、よくレストランで見かけます。

特にジャガイモのピューレはフランス人からしたら”白飯”みたいなものです。

 

 

初めに働いていたレストランでは、いものピューレはすべてのメインの料理にサービスで付けてました。

それ以降働いていたレストランでは、いものピューレはメニューにないのですが、お客さんから、いものピューレくださいって言われることが結構ありました。

二つ星でも同じです。レストランなら、いものピューレあるでしょ?って感じです。

 

 

作れると便利

そんなピューレですが、作れるととても便利です。

なんでも混ざってくれるので、ほぼすべての料理に応用が利くかと思います。

例えば、パスタに和えたり、カレーに混ぜたりすることもできますし、そのままソースとして使うこともできます。お菓子とかでも、ピューレを使うだけで、変わりダネのものを作ることができます(例えばセロリのムースとか、ビーツのチュイルとか)。

 

 

レストランではそのまま使うことが多いです。

 

 

ピューレの作り方は大体一緒

ピューレの作り方は基本的には、

  1. 火を入れる
  2. 水分量を調整しながらミキサーで回す
  3. 油分を調整しながらミキサーで回して滑らかにする
  4. ざるで濾す
  5. 氷水にボウルを当てて冷やす

4,5は省いても平気でしょう。2,3は少しずつやっていけば失敗しません。

肝心なのは、1.火を入れるの部分です。

 

 

食材によって火入れの仕方が異なります。

  • 塩を入れた熱湯でゆでる
  • 油でゆでる
  • アルミで巻いてオーブンで火を入れる

食材によって、水に成分が溶けやすいものと、油に成分が溶けやすいものがあります。

基本的には熱湯でゆでとけばいいと思います。

アルミで巻くタイプは長時間火を入れたい食材向けです。かぼちゃ、ビーツなど。

 

 

そして、味に関わることで最も重要なのが、火入れ時間です。

火入れが甘いとザラザラして滑らかにならなくなり火を入れすぎると味や香りが飛んでしまいます。

本当においしいピューレは、生のものと同じくらいフレッシュな味がして、滑らかです。

一度美味しいピューレをレストランとかで食べてみるといいですよ。

 

 

 

はい。いかがでしたでしょうか。

今回はピューレの基本的なことをまとめました。

ミキサーがあるご家庭ならば是非チャレンジしてみてください。

 

 

 

これでは今日はこのへんで。