真面目過ぎるナンス【ジュ ド ビアンドの作り方付き】
こんにちは。
沸騰石の佐野です。
昨日、何やらシェフとナンスが話していたので、何の話か聞いたら、鳥のガルニチュールが変わるようで、それについて話し合っていたようです。
そしてナンスは、その仕込みのために朝10時から出勤していたみたいです。
ナンスは適当な嘘もたまにつくので、あぁいつものやつだなと思いました。
そんなこと、フランス人がするわけない。
明日も10時からと言っていたのですが、わたるは13時に来い。早く来たら起こるからな。と、言われました。
それでも僕はちょっぴり早く12時40分に行くことにしました。
次の日、出勤すると、ナンスがいました。
そこで僕はびっくりしました。
なぜならすでに、ジュ ド ビアンド(肉のソース)が濾してあって、詰める段階に入ってたからです。
ジュ ド ビアンドは、フランスの代表的なソースの一つです。僕が初めてこれを食べたときの感想は、「肉よりも美味い。」でした。
一応作り方を書いておきますね。
ジュ ド ビアンドの作り方♪
材料
- (豚とか鳥とかの)骨・・・2kg
- エシャロット・・・6個
- ニンニク・・・2片
- タイム・・・4本
- バター・・・100g
手順
- 鳥や豚などの骨とかくず肉を全体が良い焼き色になるまで焼きます。
- ざるで濾して油を捨てます。
- もう一回骨たちを鍋に戻してバター、エシャロット、ニンニク、タイムを加えます。
- 良い香りが出たら、水orブイヨンor2番のジュドビアンドをひたひたになるまで加えます。
- 2時間ほど煮だします。
- 目の細かいざるで濾して、良い感じに濃度がつくまで詰めます。
- もう一回骨たちを鍋に戻して、今度は水をひたひたになるまで入れて2番を取ります。
- ⑥のが良い感じの濃度になったら完成です。
ざるで濾してあって、詰め始めているということは、もうすでに2時間ほどは煮だしてあるということです。
そして、骨を焼く時間を考えれば、ざっと2時間半前には来ているということです。
まさか。本当に来てたなんて。
真面目過ぎるというか責任感が強すぎます、ナンス。
でも彼は、疲れたとか、めんどくさいとかそういうそぶりを一切見せません。
いつも通り洒落を飛ばしながら、仕事をしています。
疲れているはずなのに、その素振りを見せない姿勢は見習わないとなと思いました。
それでは今日はこの辺で。