【ジュドビアンド】日持ちして何にでも使える、お弁当作りが始まる前に大量仕込みしたもの
こんにちは。
沸騰石の佐野です。
今回はお弁当にも使えるジュドビアンドの作り方を紹介します。
ジュドビアンドというのは、肉を焼いて作るフランス料理の代表的なソースの一つです。お弁当にソース?と思う方もいるかもしれませんが、このジュドビアンドはソース以外にも様々な方法で他の料理と組み合わせることができます。また、日持ちしますので、一度仕込んでしまえば当分仕込む必要はありません。
とはいえ、その一度の仕込みがかなり大変です。僕がフランスで働いていて一番大変だったのはこのジュドビアンドの仕込みでした。
食べて一番感動したのも、このジュドビアンドなんですけどね。
なので、作るのがちょっと大変なんですけど、特別な日や、サプライズしたい時はこのジュドビアンドを作れば間違いないと思いますよ。
ジュドビアンド
美味しいジュドビアンドを作るのに大事なことは、ずばり、しっかりと焼くことです。
焼けた肉の匂いを最大限に水に移して美味しいジュドビアンドを作りましょう。
〇レシピ
肉とか骨とか筋とか(僕は安い鳥の手羽元で作りました。1kg=680円でした) 2kg
たまねぎ 2個
エシャロット 2個
トマト 2個
にんにく 3個
(タイム) あれば2本くらい
(ブイヨン) あれば水の代わりに
〇作り方
- 大きい肉を使う場合は、2cm角くらいに切る。トマトは角切りにし、他の野菜は全て薄くスライスする。
- 大きめの鍋に半分くらい水を入れて温めておく。
- バチバチに熱したフライパンで肉を重ならないように焼く。(油跳ね注意。すべて入りきらないので、3回くらいに分けて焼いてください)
- 焼き色がしっかりつくように、焦げないように火力を調整して焼いていく。(あまり触らないほうがきれいな焼き色が付きます)
- 良い焼き色が付いたら、裏側も焼く。焼けた肉から取り出し、水を温めている鍋の中に入れる。
- 全ての肉を焼き終わったら、スライスした野菜をフライパンで炒める。ある程度焼き色が付いたら野菜も水の中に入れる。
- 鍋を火にかけて、沸いたら弱火にする。時々アクを取り除く。
- 2時間くらい火にかけたら目の細かいざるで漉して、煮詰めていく。
- 泡が大きくなってとろみが付いたら完成
※1 前途しましたが、美味しく作るポイントは、しっかりと焼き色を付けることです。
火が強すぎると焦げますが、火が弱いと、肉の中から水分が出てきて良い焼き色が付きません。常にフライパンの温度を下げないように心がけましょう。また、油跳ねには十分注意してください。
※2 ざるで漉したら、残ったガラをもう一度煮込むとダシが出ます。レストランでは、次回のジュドビアンドの仕込みに使います。家庭ではジュドビアンドはそんな頻繁に仕込まないので、カレーとかに使いましょう。
〇使い道
- ソースとして肉にかける
- 水で少し伸ばして茹でた野菜に塗る
- カレーとかそういうのに入れる
- 野菜に煮含まして米の上に乗せる
- ブイヨンで伸ばしてラーメンに
そのまま肉にかけて食べても美味しいですし、野菜に塗ることもできますし、カレーに入れるとびっくりするくらい濃厚になります。もっとも、僕がカレーにジュドビアンドを入れる時はルーを少なめにします。なぜなら、せっかくのジュドビアンドの味がカレーによってかき消されてしまうからです。
ジュドビアンドは原価が高いので、使いどころには気を付けましょう。
〇保存方法・日持ち
タッパーに入れて冷蔵保存で3週間くらいは持ちます。それ以降は小分けして冷凍するのが良いと思います。半年~1年くらいは冷凍でも保存できると思いますが、使う時は状態を見て使ってください。
まとめ
ジュドビアンドは、焼いた肉の香りを最大限に生かしたフランス料理の代表的なソースです。使い道は様々で、これがあると毎日のお弁当がより美味しくなると思いますが、仕込みが大変なので、一度に大量に仕込むのをおすすめします。また、油跳ねには十分に注意して下さい。
また、フランスに居た頃に、すでにジュドビアンドについて書いていました。
作り方がだいぶ違いますが、ま、そういう作り方もあるよーって思っといてください。
それではこのへんで。